Red Colored Gunのメンバーは全員
アドリブ演奏を非常に重要視している
バンド結成時は特別そういったコンセプトを掲げていたわけではなかったが
長い活動の中でお互いがアドリブ演奏の楽しさを見出して
自然と今の考えに至った
近年では楽曲制作中の早い段階で
楽曲構成にリズムのトリックを仕掛けるなどして
メンバーがアドリブを演奏しやすいパートを作れないかと意識することが多くなった
とりわけドラマーの直江卓哉は
セッション中思いがけない楽曲構成のアイデアを出してくる
楽曲制作中に出てくるアイデアは
その楽曲のクオリティをさらに上げる可能性を秘めているから
どのようなアイデアでも実際に試してみる
必ずしも全てのアイデアが採用されるとは限らないが
メンバー1人1人が楽曲を自分のものとして
演奏するために
このプロセスは非常に大切だと考えている
こうした試行錯誤の末に生まれた楽曲はライブでセットリストの候補として必ず浮上する
バンドの大切な1曲となることが多いのだ
メンバーが独自の判断で演奏するアドリブは
一方ではステージ上のグルーブを
破綻させてしまうリスクを負うものともなりえる
だがステージ前の楽屋では
メンバーはいつも口々に
今日もリハーサルと同様自信をもって思い切って自由に楽曲を演奏しようと声を掛け合っている
そうした中始まる本番のステージで
大胆なアドリブフレーズを生み出し
ライブ終演後などにメンバーの話題に上がるのことが多いのが
ベーシストの中島大介だ
ステージ上で繰り出す彼のアドリブでのベースプレイは
スタジオセッション中でさえ聞いたことのないフレーズが多い
メンバーは初めて耳にするフレーズに驚きながらも
彼の演奏を聴き
さらにステージでのテンションを上げていく
このようにRed Colored Gunのステージでは
細かい部分も含めて毎回新たなチャレンジが行われている
例えステージで定番の楽曲が披露されても
その演奏がかつての演奏を繰り返しているだけということはあり得ない
Red Colored Gunのメンバーは皆
音楽は常にその場の発想で演奏される
生きたものであると考えているからだ