対バン形式でライブハウスに出演する際には
バンドの持ち時間が30分間となることが多い
Red Colored Gunとしてライブハウスに出演をし始めたころには
ステージで演奏できるオリジナル楽曲が
少なかったこともあって
バンドにとってはこの30分間のライブが
とても長い時間に感じられたものだった
ライブハウスに出演する際には
当然のことながら
この30分間の中で初めてRed Colored Gunを見る
というお客様を含めた
全てのお客さんに強いインパクトを与えたいという思いがあり
そうした思いから
以前はアップテンポの楽曲をズラリと並べたセットリストを用意することが多かった
Red Colored Gunの強みは
なんと言ってもアッパーなロックンロール曲であり
曲作りにおいては
こうした楽曲を増やしていくことが
何よりも大切であるという考えが
バンド結成直後には
非常に強かった
こんなバンドの考え方が変わるきっかけとなったのが
2009年に行われた1本のライブだった
当時初出演した六本木Club Edgeでのライブでは
出演にあたって
バンド側が出演時間を
30分から最長60分まで
自由に設定することが可能だった
当時でもスタジオ練習では
休憩時間を挟まずに
1時間程度通して練習することも少なくなかったため
僕らは迷うことなく
出演時間を60分間として
このライブに出演することとした
そうして迎えた当日のライブでは
いつものようにロック色の強い楽曲を中心としたセットリストを披露したのだが
出演時間に大幅な余裕があったことから
テンポダウンしたバラードの楽曲や
ミドルテンポの楽曲も
普段のライブに比べてより多く披露することとなった
六本木Club Edgeでのライブは
バンドにとって初めての60分間のライブとなり
バンドにとっての新たなチャレンジという意味合いを持ったステージとなったが
大きなトラブルもなくライブを終えることとなった
そしてそのライブにて
僕らは当初想定していなかった
お客様からの意外な反応を受けることとなった
あくまでアップテンポの楽曲を中心としたライブであったにも関わらず
その途中で披露したバラードやミドルテンポの楽曲に対して
フロアから好意的なリアクションをいただき
また非常にありがたいことに
ライブ後にも
印象的な楽曲だった
もっとこうした楽曲を聴きたかった
というお客様からの声がバンドに多数
寄せられることとなったのである
こうしたお客様からの予期せぬ反応がきっかけとなって
バンドはバラード曲やミドルテンポの楽曲などの重要性を
再認識することとなった
確かに30分間のライブでは
ロック色の強い楽曲で押し通したステージを繰り広げることも
バンドとして潔いものとして映る
だが
今後さらに長時間のライブへの出演へとステップアップしていくうえでは
バラエティーに富んだ楽曲制作
そしてライブでの披露が不可欠になるという思いが非常に強くなったのだ
ライブハウスに出始めたころには
バンドから生まれる楽曲の8~9割もの楽曲が
ロック色の強い楽曲であった僕らのバンドだが
現在では新たに生まれる楽曲のおおよそ半数程度となるまでに
バラード曲やミドルテンポの楽曲の割合が増えてきている
ライブ構成においては
ロック色の強い楽曲がステージでの重要な位置を占めることになるが
バンドの個性を打ち出していくために
またステージで披露するロック曲の存在感ををさらに際立たせるためにも
このようなスローダウンしたテンポの楽曲制作への意欲は高まる一方となっている