Red Colored Gunは2001年に結成されたバンドだが
メンバーが多感な時代を過ごした
その前後数年間の音楽シーンは
非常に目まぐるしい
変化の時代の真っ只中にあったと言うことができる
当時はブリットポップの台頭や
Radioheadの衝撃的な一連の作品群のリリースなどを筆頭にして
今でも音楽ファンの中で
歴史的とまで語られている程の大きなトピックスが
次々と発生していく時代であった
またテクノやハウスミュージックなどのクラブミュージックは
かつてはマニアックな音楽ジャンルと見られていたものの
時代の流れの中で
幅広く一般に認知される存在となり
その流れの中でロックとの融合も積極的に行われるようになっていった
当時はいくつもの音楽的なムーブメントが同時多発的に起きて
それらは主に音楽雑誌や当時急成長していた大型レコードショップなどを通じて
ほとんどタイムラグもなくダイレクトに日本に伝わってきた
またアークティックモンキーズやストロークスなどの出現は
ロックンロールリバイバルとも呼ばれ
こうした流れの中で彼らがフェイバリットとして挙げた
60年代や70年代のクラシックロックが再評価されるきっかけにもなり
その当時のアルバムもまた
レコードショップで大々的なキャンペーンが行われることとなった
国内ではフジロックやサマーソニックなどの大型フェスティバルが出現し
そうしたフェスティバルにおいては
音楽界に存在する洋邦の区分けがかつてないほどに取り払われていくことにもなった
だが現在時代の流れの中で
ごく一部のメガヒットアーティストを除いては徐々に国内の音楽市場
とりわけ洋楽の市場が小さくなってきているのが現状である
かつてはさほど意識せずとも
自然と国内外の音楽シーンの情報が入ってきたが
現在は情報待ちの姿勢では
なかなか新たな音楽との出会いもないため
ネットなどを用いて
少なくとも当時よりは意識的に音楽情報を収集している
とりわけ日本においては
洋楽離れが進んでいるなどの理由からか
海外の音楽ニュースが目立たなくなってきている状況もあり
この状況を指して一部からは
日本の音楽シーンは鎖国的であるというような声も聞かれるようになった
こうした観点から見ると
かつては自然と得られていた海外の音楽シーンの情報も
目立たないものへと変化しているのが現状と言えるのかもしれない
だが一歩踏み込んで
積極的に海外の音楽シーンを見渡せば
次々と刺激的なミュージシャンや音楽と出会うことが出来ることが
ネット社会となった現代の大きな利点だ
このような状況の中で
リアルタイムな海外の音楽シーンの情報を知ろうとするうえで
個人的に参考にしているのが
"コーチェラ"や"レディング"や"ウルトラ"などの
海外の大型ミュージックフェスティバルのラインナップである
毎年各地で行われるこうした大規模なミュージックフェスティバルのヘッドライナーは
間違いなく現在の音楽シーンを象徴する存在であるため
現在のシーンにおいて最もインパクトのあるミュージシャンが一目瞭然となる
またこうしたフェスティバルには
数年後ビックネームとなっていく次世代の注目アーティストも数多くラインナップされることとなるため
ネクストブレイクが期待されているミュージシャンをいち早く知るきっかけにもなる
最近ではインターネット環境の普及と発達によって
こうしたフェスティバルの模様がリアルタイムで配信されることも多くなってきている
目の前で行われるライブとは異なる疑似的な体験ではあるものの
ライブではミュージシャンの本質的な魅力が映し出されるから
ライブ映像を見たミュージシャンに対しては
自分の中での注目度も高くなるとういうものである
このような話題を持ち出すと
現代の音楽シーンを注視する理由は
バンドマンとしてサウンド面などのトレンドを追いかけていくなど
ある意味での勉強的な側面が強いのではないか?
などと思う方も中にはいらっしゃるかも知れないが
個人的にはそういったある種の義務感の様な思いは全くなく
こうした情報取集そのものも
音楽ファンとしての楽しみの一つであるというのが正直なところだ
また新たな音楽との出会いを求めての大型CDショップ巡りは
ほとんど趣味と言えるようなもので
リスナーとしてジャンルへのこだわりがさほど強くないこともあり
休日にはCDショップにて興味の向くままに多くの作品をチェックしている
こうして出会った音楽について
バンドメンバーや音楽仲間達と語り合うこともまた
音楽ファンとしての楽しい時間の一つとなっている